矢ノ原湿原
概要
標高は660m前後で、高層・低層の2つの湿原が見られます。およそ8万年前に形成されたといわれ、日本で2番目に古い湿原(※)で、周辺部は2次林のコナラミズナラ群落域によって形成されています。(※日本で一番古い湿原は、10万年以上前にできたといわれる長野県の「逆谷地湿原」です)
保全地区は、41.26haと比較的狭いですが、約350種の多彩な植物や野鳥、昆虫の宝庫で、地下水の湧出が豊富であることが特徴です。主な植生は、ハンノキ、イヌツゲなどの低木、ミズバショウ、ヌマガヤ、ミズゴケ、モウセンゴケ、トキソウ、アサヒラン、ミミカキグサ、オオイヌノハナヒゲなどの高層植物です。
また、矢ノ原沼には、ヒツジグサ、ミツガシワ、ヒルムシロなどが水面を被い、水中には食虫植物のタヌキモが浮遊して生育しています。野生動物としては、カルガモ、カイツブリ、ヒクイナ、シギ、コサギなどの鳥類、ハッチョウトンボなどの昆虫類が生育しています。
ワタスゲの群生地付近などが高層湿原、代官清水付近などが低層湿原にあたります。
会津地方にツキノワグマ出没警報が発令中!(2025年12月15日まで)
2025年は矢ノ原湿原でのクマの目撃情報は寄せられていません(10月16日現在)が、「クマ鈴などを鳴らす」「一人で行動しない」といったクマよけ対策をすることはもちろん、クマのフンを見かけたりしたら行動を中止するなど、ご自身の責任で十分に警戒してください。特に早朝や夕方は注意が必要です。
過去に出没したり、出没のおそれのある場所には「クマ出没注意」の看板があります。
詳しくはこちら(福島県自然保護課)をご覧ください。
遊歩道閉鎖のお知らせ(2025年10月21日から当分の間)
村内でクマの出没が相次いでいるため、矢ノ原湿原の遊歩道(下図のピンクのライン)が当分の間閉鎖されます。
なお、舗装道路(村道)は引き続き通行可能です。
この件に関するお問い合わせ先:昭和村教育委員会 電話0241-57-2114
動画で見る矢ノ原湿原
見どころ















代官清水と源兵衛清水
湿原のほとりには、「代官清水」と「源兵衛清水」と呼ばれるわき水があります。
特に「代官清水」は、村外からも汲みに来る人が絶えない名水です。
※生水ですので、飲用は自己責任でお願いいたします。(源兵衛清水は飲用としてはおすすめできません)
清水について、詳しくは癒しの湧き水めぐりのページをご覧ください。
通路と所要時間
遊歩道は一周約40分程度です。
村道沿い(図の太線)は舗装されています。
それ以外はところどころぬかるむことがありますので、汚れてもよいトレッキングシューズなどをお勧めいたします。
アクセス・施設案内
- 入場料
- 無料
(周辺の下中津川地区に「入山料××円」という看板がありますが、これは山菜・キノコ等の採取のために山林に入る場合の料金です。なお、矢ノ原湿原内は天然記念物ですので入山料の支払にかかわらず採取は違法です。) - 所在地
- 昭和村大芦(駐車場は昭和村下中津川)※番地なし
(標高660m前後)カーナビでは昭和村公民館(電話0241-57-2114)を目的地としてセットすると便利です。
公民館前まで来ましたら、すぐそばの信号から昭和小学校に向かって村道に入ってください(田島方面からは左折、金山方面からは右折)。
その後は道なりに坂道を登ってください。
- マップコード®
- 510 823 131*48
- what3words®
- ///やってくる。けつろ。ぐるり
- バスでの入場
-
大芦側からはバスは通行不能です。昭和小学校側(国道400号線側)からご入場ください。
- 中型バス(幅2.5m以下)・・・普通車とのすれ違いは可能ですが、道路が狭いため十分ご注意ください。
- 大型バス・・・お勧めできません。通行自体は可能ではあるものの道路が狭いためすれ違いが困難です。
- 駐車場
- 無料、普通車10台(、大型バス3台)
- トイレ
- あり(冬季閉鎖)
- アクセス
-
- 道の駅からむし織の里しょうわから車で約5.5km
(※積雪時は通行不可、2025年は4月9日に冬期通行止めが解除されました) - からむんバス 停留所番号「下中31」矢ノ原駐車場
- 道の駅からむし織の里しょうわから車で約5.5km
- 注意事項
- キャンプ、たき火は禁止されています。天然記念物ですので山菜・キノコ・動植物の採取は禁止されています。
花の見ごろ
その年の気候によって前後しますので、目安です。
- ミズバショウ:4月下旬ごろ
- ミツガシワ:5月中旬ごろ
- レンゲツツジ:6月中旬ごろ
- ワタスゲ:6月中旬ごろ
- ヒツジグサ:6月~9月
- 紅葉のピーク:10月下旬
ガイド
申し訳ありませんが現在ガイドは行っておりません。




